【sevensixTV】に第108弾の動画を更新しました。
00:08 Coherent社の新製品
01:11 「WaveMaker」の概要
02:04 「WaveMaker」の仕様特性
03:31 「WaveMaker」の使用例
04:54 リリース予定/O-band帯WaveShaper
今回の動画は、Coherent社(旧II-VI社)より新しくリリースされた新製品「WaveMaker/マルチチャンネル光スペクトルシンセサイザ」をご紹介します。 Coherent社が製品化している「WaveShaper」や「WaveAnalyzer」の技術をさらに応用して、光ネットワーク構築のための多波長伝送実験や光コンポーネントの開発を支援する他に類のないユニークな製品となります。
「WaveMaker」は、光スペクトラムアナライザ(OSA)、プログラマブル光フィルタ、ASE光源、EDFAを搭載した装置で、この1台でC-band帯全域で任意の光スペクトル整形された光出力が可能です。幅広いプログラミングオプションを使用して、10 GHzという狭帯域のFWHM幅と600 dB/nmまでのスロープによる任意のCバンド スペクトル形状を生成します。外部から変調された信号を入力することも可能で、リアルタイム信号とダミー信号を併用した波長多重伝送の実験のセットアップを容易にします。
■関連動画
Coherent社 Super C-band WaveShaper/Analyzer新登場│Vol.77
光スペアナ OSA 解説(入門編)│Vol.96
++++(動画内の抜粋)++++++++++++++++++++
01:11 「WaveMaker」の概要
新製品のWaveMakerは、光通信デバイスおよび光伝送システム試験用に波形整形された波長多重信号(コム)を作成するための理想的なツールです。
下記ブロック図の通り、WaveMakerは、内部にASE光源、高機能光フィルタ(WaveShaper)、光ファイバ増幅器(EDFA)、光スペクトラム・アナライザ(OSA)を搭載した装置で、この1台でC-band帯全域で任意の光スペクトル波形を生成することを可能とします。
装置構成としては、筐体の前面パネルに光の入力ポートが4つ、光の出力ポートが1つ付属しています。
試験信号として、変調された信号を入力することも可能で、リアルタイム信号とダミー信号を併用した波長多重伝送の実験セットアップを容易にします。
02:04 「WaveMaker」の仕様特性
WaveMakerの主な仕様特性は、こちらの通りです。
動作波長はC-band帯。ポート構成は前述の通り4入力の1出力。内部にASE光源とEDFAを搭載した本装置は、最大の光出力パワーは14dBm。現在、1台でC-band帯とL-band帯をカバーした新製品も開発中で近くリリースを計画しています。
スペクトル整形する波長範囲は、1527.41nmから1567.54nmのC-band全域をカバーします。
設定できるフィルタ帯域幅は最小で10GHz。フィルタ設定の分解能とスペクトル帯域幅の分解能はいずれも±0.1GHzです。振幅強度の減衰量としては、0dBから40dBの幅で制御が可能。設定時間は0.1秒以下と高速性を有しています。
通信インターフェースはUSBとイーサネットに対応しておりまして、スペクトルのプログラミングは専用のGUIを介して手動またはAPIを介して設定制御を自動化することも可能です。
03:31 「WaveMaker」の使用例
下記図の青枠内がWaveMakerの装置構成となります。
前述の通り、WaveMakerはASE光源を内部搭載しており自らで広帯域の光を発生します。その後段で1つ目の光フィルタに入力されて、スペクトルを切り出します。その後に最大+14dBmの光強度を得る為に光ファイバ増幅器(EDFA)が入ります。
EDFAを通過する際に発生したノイズ分を2段目の光フィルタで抑圧します。ここで外部から変調信号が入力することで任意整形された光スペクトルと多重化することもできます。
更には装置内部に高分解能の光スペクトラムアナライザ(OSA)も搭載されている為、光スペクトルのリアルタイム測定も可能です。また、WaveMakerは内部に搭載されているWaveShaper(プログラマブル光フィルタ)、もしくはWaveAnalyzer(高分解能光スぺトラムアナライザ)として独立させてごご使用いただく事も可能です。光スペアナの性能としては、同社のWaveAnalzyer 200Aと同等性能で「15pm」と高い分解能帯域幅でスペアナとしてご利用いただけます。
04:54 リリース予定/O-band帯WaveShaper
最後に今回ご紹介させていただいたWaveMakerと類似製品のWaveShaperシリーズに関する次なるリリース情報をお話します。先日米国で開催されたPhotonics Westにて1650nmを超える長波長側のU-band帯に対応した機種がリリースされました。
新たな拡張波長帯として1264nmから1358nmをカバーするO-band帯に対応したWaveShaperを次のOFCにて正式リリースを計画しています。改めて正式リリースの際にご紹介させていただきますが、もしご興味お持ちの方がいらっしゃいましたらお問合せください。
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