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1762nm 狭線幅CWレーザー/バリウム原子操作『Koheras ADJUSTIK HP T20』│Vol.104

製品紹介

【sevensixTV】に第104弾の動画を更新しました。

00:30 量子用革新的CWレーザー光源『Koheras HARMONIK』のおさらい
01:43 『Koheras ADJUSTIK HP T20』について
02:12 なぜ「Ba (バリウム)」なのか
02:37 今後の開発予定について

NKT Photonics社は20年以上にわたって「Koheras」シリーズのレーザーを製造しており、 これまでに約15,000台の販売実績がございます。 その技術をベースに近年市場規模が急拡大している「量子」用途向けに 新製品である『Koheras ADJUSTIK HP T20』をリリースいたしました。 1762.17nmの波長で0.5W出力、線幅が10kHzの狭線幅レーザーとなります。

■ 動画内紹介製品
量子用革新的CWレーザー光源『Koheras ADJUSTIK HP T20』
量子用途向け 波長変換型超低ノイズ・狭線幅・高出力ファイバレーザー『Koheras HARMONIK』

■ 関連動画
量子用革新的CWレーザー光源『Koheras HARMONIK』│Vol.36

++++(動画内より一部抜粋)+++++

約1年半前にVol.36の動画にてNKT Photonics社の量子用革新的CWレーザー光源の『Koheras HARMONIK』をご紹介いたしましたが、その際開発中であった、バリウム原子用の1762nmのレーザーが製品化されました。

まず簡単にKoheras HARMONIKにつきまして、おさらいをいたします。
1µm帯と1.5µm高出力狭線幅レーザー、そして波長変換結晶モジュールの組み合わせで300nm付近の紫外域から850nm付近の近赤外域の8つの異なる波長域で最大10W出力が可能なレーザーとなります。

主に量子コンピュータの生成に必要な原子やイオンを冷却、トラッピングなどの操作を行う際に精密な波長精度が求められるため、本製品は開発されました。

NKTが力を入れている原子はルビジウム、ストロンチウム、バリウム、イッテルビウムの4つの原子となります。
こちらの図はこれら4つの原子をレーザーによって操作する際に必要な波長の一覧情報となります。
青文字にて書かれている波長は現在Koheras HARMONIKにて対応可能な波長となります。

この度ご紹介いたしますのは、緑色にて囲っている1762nmの波長の製品『Koheras ADJUSTIK HP T20』となります。


こちらが『Koheras ADJUSTIK HP T20』の仕様情報一覧表となります。
Tm (ツリウム)添加ファイバベースのDFBファイバレーザーでシード光とプリアンプを内蔵した製品です。1762.17nmの波長で0.5W出力、線幅が10kHzの狭線幅レーザーとなります。

バリウムイオンの電子をレーザービームで操作して、量子ビットとして使用するのは比較的容易なため、バリウム原子は量子コンピューティングに適しております。また、バリウムイオンはコヒーレンス時間が長く、比較的長時間量子状態を維持できて長寿命のため、今後の量子アプリケーションでは注目の原子となります。


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