sevensix TECHNOLOGY - 技術情報

パートナーの開発者・エンジニアと信頼関係を築いているのが私たちの強みです。
また、パートナーの工場に赴き、製造工程、試験設備を確認してトレーニングを受けています。

技術部スタッフ紹介

セブンシックスでは専門知識を有するスタッフが、大学との共同開発・研究に参加し、新たなアプリケーション開発に取り組んでいます。

中村 亮介Ryosuke Nakamura

技術部部長
博士(理学)

自社製品開発や技術サポートによって新たな価値を生み出すこと、生み出し続けるチームを作ること、それが私のミッションです。20年間、大学においてレーザー光源・先端光計測システムの開発と、それらを駆使した学際領域における物質科学の研究にチャレンジしてきました。同時に、次世代の担い手を輩出すべく、産学連携による人材育成に取り組んできました。これらの経験を武器に、いま自分が最もパフォーマンスを発揮できる場所はどこか、自分自身が共に成長できるチームはどこか―。その問いに対する答えがセブンシックスです。大学から企業へとフィールドを変え、新たな気持ちで次の挑戦がスタートしました。世界トップレベルのイノベーション集団となるべく、会社の仲間、お客様、パートナーと共に成長を続けます。

西浦 匡則Masanori Nishiura

技術部マネージャー
修士(工学)

私のセブンシックスにおける使命は、自社製品の開発や、特注製品の開発等により会社を次のステージに進めることです。技術営業も兼任しているため、お客様からいただくフォトニクスに関する技術的質問にお応えしたり、ソリューション提案をすることもあります。このような仕事をする上で、私が最も大切にしているのが「準備」です。準備を適切にすることで、効果と効率を最大限に高めることができると考えています。開発で言えば、常に資料、備品の整理整頓をして、物品をリストにまとめることで、モノを探す無駄な時間をカットし、システムの構築を迅速にします。また、研究会や展示会で最新技術の情報をキャッチすることで次の研究テーマの参考とします。技術職として、お客様の窓口である営業担当者と共に研究者のお客様の元へ打ち合わせに伺う際には、これまでの発表研究論文を読み、自社技術やパートナーの製品がどのような役に立てるかを想定して、打ち合わせ時にご提案します。準備にはそれなりの時間と労力の投資が必要ですが、顧客とパートナーから信頼してもらえる喜びが全てに勝ります。また、準備の過程で自身も成長することができ、会社の仲間と準備物をシェアすることで、会社にも価値を生むことができます。
「一日生きることは、一歩進むことでありたい」、これは、ノーベル物理学賞を受賞した湯川博士の言葉です。私も日々の仕事を通じて、会社自身、会社の仲間、お客様、パートナーと一緒に次の一歩を進んでいます。

バン・クォック・トゥアンBanh Quoc Tuan

博士(工学)

Good morning – Good afternoon – Good evening, Ladies and Gentlemen ^^
XIN CHÀO!!! Tôi là người Việt Nam.
My name is Banh Quoc Tuan. I come from Vietnam. I graduated from Nagaoka University of Technology, where to me, it is known as the SNOW land of Japan. I started working for sevensix Inc. as a technical engineer since 2014. I love this company, I love my colleges because of a very simple thing:
WE ARE TEAM MATE – WE ARE FAMILY ^^
I like futsal, I like ASAHI SUPER DRY. If you also like it, I will come and become your friend ^0^.
Lets enjoy it.
Sevensix Inc. will expand the business to Vietnam market and I am happy to be involved in this project. I strongly believe that we can give a hand to develop the optical society in Vietnam for R&D, as well as for the industry. You are more than welcome to join us – let us go for Vietnam ^^
Wish you all the best & Thank you very much.

謝 宜達Yi-Da Hsieh 

博士(工学)

セブンシックスでは、大学や民間企業で研究員として働いてきたこれまでの経験を生かし、自社製品の開発にチャレンジできます。 さらに、会社、技術部の仲間と共に成長できます。自分の専門性を磨きながら、製品が目的とする機能を実現するだけではなく、 より広い視野で製品に改良を加え、より使いやすい製品をお客様に提供したいと思っています。

影山 稜Ryo Kageyama

修士(工学)

私は常に変化するセブンシックスにわくわくやドキドキを感じました。童心を思い返すこの感覚は、好奇心、興味、行動力の根源であり、成長のためのスパイスであると思います。そして、イノベーションや独自性を生み出すうえで、常に新しいことに対して興味をもつことや行動しチャレンジすることは大切です。そんなセブンシックだからこそ、魅力を感じました。私はこの魅力をお客様にも感じて頂けるような、製品、技術、サービスの提供をしたいと思います。 未熟な私ではありますが、これからも新しいことに対し興味をもち、チャレンジし続けることで、確かな技術を身に着け成長していきます。そして、わくわくやドキドキを感じられるセブンシックだからこそ、提供できる独自製品、技術の開発を目指します。

郡司 翔平Syohei Gunji

修士(工学)

大学院で携わった光干渉計による形状・組成計測の研究開発から、モノづくりのやりがいを感じ技術者としての道を決めました。光学部品やソフトウェアを使って何でも測れるようになる事が楽しく、暗室の中で一晩中実験することもよくありました。 社会に出て気付いたことは、技術開発において対話が非常に重要だということです。 対話が無ければ真のニーズを知ることはできません。また開発のブレークスルーは専門外の意見から生まれることも多く、対話の数だけチャンスは増えます。 セブンシックスは商社として、顧客とのコミュニケーションを重要視しています。また思いがけない分野とも繋がりがあったりと、新規開発の土壌が整っています。 この恵まれた環境をフルに使い、”測る”領域で新技術を生み出すこと、それが私の目標です。

湯村 信二Shinji Yumura

セブンシックスで働きたいと思った事それは、30年に渡り大学・医療施設・民間企業で分析機器や医療機器のメンテナンス業務に携わてきました。自分では大した事無いと思っていた知識や経験が、技術部での自社製品の開発や、新しい事業で役立つと言って、自分の価値に気付かさせてくれた事。もう一つはセブンシックスにはチャレンジする事をサポートしてくれる仲間がいて、そしてどんな事にでも立ち向かえる環境がある。だからセブンシックスで働きたいと思いました。今後は、技術部で進める新しい事業を通じて、お客様に喜んで頂ける技術サービスを提供したいと思っています。

塩田 達俊Tatsutoshi Shioda

sevensix技術顧問 埼玉大学 准教授

2015年に埼玉大学大学院工学研究科の先端フォトニクス&光波センシングシステム研究室(塩田研究室)とセブンシックスは共同研究契約を締結しました。本コンテンツでは、塩田研究室の塩田達俊先生の紹介をさせていただきます。

埼玉大学大学院工学研究科の先端フォトニクス&光波センシングシステム研究室
(塩田研究室)
経歴インタビュー

2002年3月 東京工業大学大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻博士後期過程修了[工学博士]
2002年4月
〜2003年12月
米国 ケース・ウェスタン・リザーヴ大学物理学科 助手
2004年1月
〜2003年12月
東京農工大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 助手、助教
2006年9月 日本液晶学会学術奨励賞
2008年1月
〜2010年3月
長岡技術科学大学産学融合トップランナー養成センター特任准教授
2008年5月 インテリジェントコスモス学術奨励賞
2010年4月
〜2013年3月
国立大学法人長岡技術科学大学電気系准教授
2013年4月〜 埼玉大学大学院理工学研究科数理電子情報専攻 准教授
2014年10月 堀場雅夫賞受賞

光技術の興味と研究室の研究テーマ

広く光センシング機器というとオシロスコープ、パワーメータ、距離計、温度計、振動計、3次元計測、OCT、通信システムやデバイス評価などたくさんの種類の機器があります。そして、古くから物理現象を用いた様々なアイデアで作られてきた温度計やものさしをはじめとした身近な計測器は近年電気的なセンサと電子回路などに置き換わり開発されてきましたが、この様に光センシング機器の種類を数多く挙げるほど、実はそれら電子計測機器の多くは光を使っても測れることがわかります。これは、光特有の性質を上手に利用することで可能となります。光が物質とよく相互作用する性質(物質が光を運ぶので)を用いれば、ものの内部の様子がわかります。例えば、リンゴ断面の色を見れば鮮度はわかるし、川の透明度で大体のきれいさもわかります。また一方で、波の性質を持つ光の直進性を利用すると空間認識に利用でき、多くの動物がそれを目という光センサを用いて行っています。つまり、従前の計測の多くで求められた測定物に接触する要件が光を用いた計測システムでは不要となり、非接触な計測が可能となります。これはキズなどつけてはならない製品の検査では大変重要なことです。また、計測に許される時間が限られることも忘れてはいけません。理論に戻ってこれら光センシング機器の中をみてみると、光のエネルギー (または振幅)と位相(周波数や相対位相)を(時にはベクトルとして)制御または計測しているに過ぎないとも言えます。しかし、これらには多くの情報を持たせることができることが重要な点です。我が国では高度成長期までに広く導入された情報通信、家電、輸送など全く新規な概念のサービスが当たり前なものとして定着し、その様な新しい概念の製品開発が大よそ飽和に近づいた近年でも、製造メーカは既存の製品により高い価値やサービスを提供するためにしのぎを削っています。実際1990年台以降、通信では無線化や光ファイバによる大容量化、家電は低消費電力化や情報通信技術との融合、輸送ではインフラ拡大や高速化などの技術の付加的または改良的な方向に新しい展開を試みました。もちろん既存の概念だけではなく、ロボットや再生医療の様に新しい方向は存在しています。高度成長期に短期間で国土に整備した社会インフラの維持管理という問題もあります。これから深刻化する少子高齢化社会、エネルギー・環境問題、不安定な世界情勢を鑑みると、守りを固めることを技術的に攻めていかなければなりません。最近のノーベル賞の受賞内容をみると光に関連した内容が頻繁に挙がっていることがわかると思います。特に光システムの研究成果については、ベースとなる光コンポーネントや機器が多様化、そして高度化している証拠です。例えば、レーザ技術は多様な波長帯で誘導発光できる材料開発が進んできただけでなく光ファイバを初めとした光通信デバイスが揃い熟成してきたからで、レーザ加工という20年前では実現可能性の検討すらされてこなかった分野に発展して現在では大きな加工の市場を築いています。これらは光がもつ限られた物理パラメータや物質と相互作用するなどの性質を熟慮し上記のメリットをうまく利用することで発展的な製品開発が可能であることを示したひとつの例です。それでは、今後光技術に求められるポイントは何になるでしょうか。「時間の壁」、「ダイナミックレンジの壁」、「分解能の壁」、「光と影(到達限界)の壁」が重要な課題と思います。不確定性原理を打ち破る(?)なんて話をときどき聞くこともありますが、チャレンジングな試みは大変重要です。現在。塩田研では具体的な研究課題を次の様にグループ化して研究を進めています。
(1)超高速光波形計測システム
(2)大面積非接触表面・断面形状計測システム
“Challenge and make it positive!”

sevensixとの出会い

セブンシックスの羽根社長とは東京農工大学の在職中に出会いました。私が当時所属していた研究室に会社を設立した羽根さんが飛び込みの営業にいらっしゃいました。その時に、光ファイバ用の部品(ファイバキャップ)を購入したことがきっかけで、光製品の相談をするようになりました。その後私が長岡技術科学大学に赴任後、羽根社長は大学まで足を運んで頂き、セブンシックスはただの商社でいたくないという思いを語っておられました。そこで、セブンシックスの技術顧問となり、セブンシックスのオリジナル製品のポータブル光検出器の開発の監修をさせて頂きました。

今後のビジョンについて

2014年11月にセブンシックスが技術部を持つようになってからは、今後の研究の展開も踏まえ、共同研究契約を結んでいます。研究室に研究員として在籍しているTuanは、セブンシックスの社員で、週3日はセブンシックス、週2日は研究室で研究をしています。セブンシックスとは今後も、Tuanが研究しているシングルショットトモグラフィの研究の実用化研究を進める予定です。また、フォトニクスに関連した新たな研究テーマへのチャレンジを計画しています。

活動内容

研究機関や、国内企業と共同研究などのプロジェクトを進めていく際には、パートナー(海外メーカー)も巻き込み、迅速な研究開発を進めていきます。

研究開発 セブンシックスが取り扱う製品を用いたレーザシステムの研究開発とアプリケーション開発をしています。
主なトピックは下記の4点ですが、この他にも開発パートナーと共にセンサシステムやソフトウェアの開発もしています。

— シングルショットトモグラフィシステム
— パルス形状可変 超短パルスファイバレーザ
— 加工用高出力CWファイバレーザ
— コヒーレントビーム結合
— 光周波数コム

今後はセブンシックスのパートナーを巻き込んでの国際的な共同研究を進めていき、まったくの新規のアプリケーションを開発して市場を創出していきたいと考えています。

販売製品の技術サポート セブンシックスは技術サポートが必要なソフトウェアが必要な非常に高機能な最先端製品を取り扱っています。
このような装置の試用貸出し時における使い方のデモンストレーションや、納品時のインストール、カスタム時の仕様決めをセブンシックスだけで完結し、海外メーカの来日を待たずに満足度の高いサポートを提供しています。
下記は技術サポートの対象となる主な製品です。

— NKT Photonics社の白色広帯域レーザ、OCTシステム
— Finisar社の高機能フィルタ WaveShaper シリーズ (1um帯、1.5um帯)
— Finisar社の高分解能光スペクトラムアナライザ WaveAnalyzer
— Amonics社の パルス測定器 AOWA
— iXBlue社のLN変調器とパルス
— フジクラ社の光ファイバ融着器 FSM-100P+

この他にもセブンシックスは光ファイバベースのレーザシステムや光断層計測装置(OCT)の構築に必要なほぼ全ての光ファイバコンポーネントを取り扱っています。これらの製品はソフトウェアが不要で、簡単な取扱いが可能である。しかし、量産案件を前提とした慎重な製品選択や、カスタム対応が必要な場合は、メーカのエンジニアとの複雑な技術的議論が出てきます。このような時に、メーカのエンジニアと連携することでスムースなやり取りを可能にし、間違いのない製品を提案いたしております。

フォトニクス製品の修理、カスタム、評価 企業の買収、合併などによりサポートが切れてしまったファイバベースのシステムや部品の検査・修理・カスタマイズをいたしております。
例えば、出力を得られなくなったEDFAやYDFAの修理の実績がございます。

端面観察対応光ファイバ融着機(偏波保持ファイバにも対応)と、ファイバコネクタ付装置を保有していますので、断線した光ファイバの溶融接続や、光ファイバ端面へのコネクタ付も対応できます。
また、ファイバシステムの構築もお受けしております。

NKT Photonics社の白色広帯域レーザを用いたファイバ部品の評価、材料の分光特性評価も可能です。
例えば、OD7のHPFやLPFの透過特性を測定することができます。