製品概要
『SuperK CHROMATUNE』はスーパーコンティニュームレーザーに波長選択フィルタをワンボックスに内蔵した超広帯域波長可変レーザ光源です。
スーパーコンティニュームレーザーは、ピコ秒レーザやフェムト秒レーザーなどの超短パルスレーザーをPhotonic Crystal Fiber に
代表される高非線形光ファイバの中で、複雑な非線形光学過程を経て位相の揃った強い光を出す超広帯域パルス光源です。
NKT Photonics社では最大400 ~ 2400 nm 発振が可能です。
そのスーパーコンティニュームレーザーに中心波長とスペクトル幅を可変できるフィルタを内蔵した製品が 『SuperK CHROMATUNE』 です。
使用しているスーパーコンティニュームレーザーはSuperK FIANIUM FIU-6 となります。
特長
- 中心波長を400 ~ 1000 nm間の広帯域間で選択可能である
- スペクトル幅を5~50nm間で自由に選択可能である
- 選択波長における出力がスペクトル幅に関わらず、1mW以上である
- メンテナンスフリー
- アライメント調整不要
- 容易な操作性
- 10,000時間の連続発振が可能
用途
- 顕微鏡
- 分光
- 蛍光寿命イメージング
- 光学特性評価
- プラズモニクス & メタマテリアル
仕様詳細
■ 光学仕様
波長範囲 | 400 ~ 1000 nm |
全スペクトルスキャン速度 | 1 秒 |
選択波長における出力 | > 1 mW |
出力安定性 | ± 1% |
繰り返し周波数 | 78 MHz (固定) / 0.15 ~ 78 MHz (可変) |
スペクトル幅 *1 | 5~10 nm (min.) / 50 nm (max.) |
帯域外スペクトル抑圧比*2 | > 40 dB |
波長分解能 | 1.5 nm |
波長ステップサイズ | 0.1 nm |
ビーム出力 | コリメータ |
ビーム品質 | 回折限界 |
ビーム径 | ≈ 0.5 mm @ 400 nm ≈ 0.6 mm @ 600 nm ≈ 0.8 mm @ 800 nm ≈ 0.9 mm @ 1000 nm |
ビーム拡がり角 | < 1.5 mrad |
レーザークラス | 3B |
*1: スペクトル幅は波長とともに増加
*2: 中心波長から+/-20nm以内で測定
■ 機械 / 電気仕様
冷却方法 | 空冷 |
動作温度 | +18 ~ +30 ℃ |
保管温度 | – 10 ~ +55 ℃ |
寸法 | 440 (W) x 251 (H) x 400 (L) mm |
重量 | 26 kg (パルスピッカー無) 27.5 kg (パルスピッカー内蔵) |
通信インターフェース | USB2.0 / RS-232 / Ethernet |
駆動電圧 | 100-240 VAC, 50/60 Hz |
消費電力 | < 175 W |
ドアインターロックコネクタ | 2-pin LEMO |
同期トリガー出力 | NIM / アナログパルス出力 / デジタルゲート出力(パルスピッカー内蔵タイプのみ) |
解説・関連動画▼
超広帯域波長可変レーザー光源『SuperK CHROMATUNE』❘ Vol.42
『SuperK CHROMATUNE』 の使用方法 (英語)