製品概要
aeroGAIN-ROD は産業用 1um 帯超短パルスレーザーの製造のために設計・製造された水冷ホルダ付きのYbファイバベースの増幅モジュールです。
aeroGAIN-RODを用いれば、産業用の繰返し周波数 MHz、パルスエネルギー > 数百 uJ、パルス幅 ピコ秒/フェムト秒の製造が可能です。
特長
- non-PM、PM双方に対応
- 高出力対応かつ低線形性
- 優れた位置安定性
- 堅牢な産業向けの構造
- 熱管理が容易
- 市場で証明された信頼性
用途
- ピコ秒、ナノ秒パルスの増幅
OEM として採用していただいた時の寿命は 励起LD出力、励起波長、冷却効率に依存しますが、NKT Photonics がシステム設計をサポートします。
OEMをご検討いただく企業の方にはNKT Photonics 本社への訪問・トレーニングも承っております。お気軽にご相談ください。
仕様概要
モデル | aeroGAIN ROD 2.1 | aeroGAIN ROD 3.1 |
動作波長 [nm] | 1030 ~ 1040 | 1030 ~ 1040 |
ファイバコア径 [µm] | 85 | 85 |
モードフィールド径, 1/e2 [µm] | 65 ± 10% | 65 ± 10% |
インナークラッド径 [µm] | 260 ± 15 | 260 ± 15 |
インナークラッドNA (FWHM @ 950 nm) | > 0.5 | > 0.5 |
Yb添加ファイバ長 [µm] | 804 ± 3 | 804 ± 3 |
クラッド吸収率 [dB] @ 915 nm | 5 ± 0.7 | 5.7 ± 0.7 |
クラッド吸収率 [dB] @ 976 nm | 15 | 17 |
変換効率 [%] | > 60 | > 60 |
シグナル光の平均出力 [W] | 100 | 250 |
ビーム品質 | M2 < 1.3 | M2 < 1.3 |
PER, typical [dB] | > 15 | > 15 |
aeroGAIN-ROD 2.1,3.1 ともに内部に使用されているRODファイバー長は80.4cm で、増幅後の超短パルスレーザーの出力は 2.1は 100W、3.1が 250W 程度 です。
*aeroGAIN-BASE シリーズと違って、対応する波長帯は1030 – 1040nmのみとなっており、1060 – 1070nm帯のご案内はございません。
aeroGAIN-ROD のファイバ出力端は ARコートされた大口径エンドキャップが取り付けられており、モード径の拡大と後方反射を抑制に貢献しています。
高いビーム位置安定性(Pointing stability)と低い非線形性を有する aeroGAIN-ROD を採用していただくことにより、柔軟で多様な高出力超短パルスレーザーを構成することができます。
1台の aeroGAIN-ROD モジュールで、ピコ秒(パルス圧縮後にフェムト秒)、ナノ秒パルスの増幅に使えます。モード径が大きいため、例えばスペクトル幅が狭いピコ秒レーザーを効率よく周波数変換できます(高波波の生成効率が高い)。
全ての aeroGAIN-ROD モジュールはクリーンルームで組み立て・検査されています。aeroGAIN-ROD モジュールは連続 25,000時間動作確認を含む複数かつ長期間に渡る動作テストを得てリリースされた製品で、数多くの超短パルスレーザーメーカに採用され、24/7 オペレーションが立証されてます。