超短パルスレーザー用光増幅モジュール『aeroGAIN-ROD』

波長: 1030 ~1040nm 出力: 250W

メーカ:NKT Photonics A/S

aeroGAIN-BASE は微細加工用超短パルスレーザーにおけるパワーアンプ部分(後方励起の光ファイバ増幅システム)でお使いいただくアンプモジュールです。
取扱いが簡単なので、研究室での高出力超短パルスファイバレーザーの研究開発にも適しています。

製品概要

aeroGAIN-ROD は産業用 1um 帯超短パルスレーザーの製造のために設計・製造された水冷ホルダ付きのYbファイバベースの増幅モジュールです。

aeroGAIN-RODを用いれば、産業用の繰返し周波数 MHz、パルスエネルギー > 数百 uJ、パルス幅 ピコ秒/フェムト秒の製造が可能です。

特長

  • non-PM、PM双方に対応
  • 高出力対応かつ低線形性
  • 優れた位置安定性
  • 堅牢な産業向けの構造
  • 熱管理が容易
  • 市場で証明された信頼性

用途

  • ピコ秒、ナノ秒パルスの増幅

OEM として採用していただいた時の寿命は 励起LD出力、励起波長、冷却効率に依存しますが、NKT Photonics がシステム設計をサポートします。
OEMをご検討いただく企業の方にはNKT Photonics 本社への訪問・トレーニングも承っております。お気軽にご相談ください。

仕様概要

モデルaeroGAIN ROD 2.1aeroGAIN ROD 3.1
動作波長 [nm]1030 ~ 10401030 ~ 1040
ファイバコア径 [µm]8585
モードフィールド径, 
1/e2 [µm]
65 ± 10%65 ± 10%
インナークラッド径 [µm]260 ± 15260 ± 15
インナークラッドNA
(FWHM @ 950 nm)
> 0.5> 0.5
Yb添加ファイバ長 [µm]804 ± 3804 ± 3
クラッド吸収率 [dB]
@ 915 nm
5 ± 0.75.7 ± 0.7
クラッド吸収率 [dB]
@ 976 nm
1517
変換効率 [%]> 60> 60
シグナル光の平均出力 [W]100250
ビーム品質M2 < 1.3M2 < 1.3
PER, typical [dB]> 15> 15

aeroGAIN-ROD 2.1,3.1 ともに内部に使用されているRODファイバー長は80.4cm で、増幅後の超短パルスレーザーの出力は 2.1は 100W、3.1が 250W 程度 です。
*aeroGAIN-BASE シリーズと違って、対応する波長帯は1030 – 1040nmのみとなっており、1060 – 1070nm帯のご案内はございません。

aeroGAIN-ROD のファイバ出力端は ARコートされた大口径エンドキャップが取り付けられており、モード径の拡大と後方反射を抑制に貢献しています。

高いビーム位置安定性(Pointing stability)と低い非線形性を有する aeroGAIN-ROD を採用していただくことにより、柔軟で多様な高出力超短パルスレーザーを構成することができます。

1台の aeroGAIN-ROD モジュールで、ピコ秒(パルス圧縮後にフェムト秒)、ナノ秒パルスの増幅に使えます。モード径が大きいため、例えばスペクトル幅が狭いピコ秒レーザーを効率よく周波数変換できます(高波波の生成効率が高い)。

全ての aeroGAIN-ROD モジュールはクリーンルームで組み立て・検査されています。aeroGAIN-ROD モジュールは連続 25,000時間動作確認を含む複数かつ長期間に渡る動作テストを得てリリースされた製品で、数多くの超短パルスレーザーメーカに採用され、24/7 オペレーションが立証されてます。

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