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『データセンターって何??』 その成り立ち、           そして現在と今後の可能性について│Vol.019

業界・ビジネス動向

【sevensixTV】に第19弾の動画を更新しました。

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0:40 データセンターとは?
2:23 データセンター選択のポイント
3:35 世界のデータセンター
5:25 中国のデータセンター


昨今のインターネット関連需要はとどまるところを知らず、今後ますますアプリケーションの数、利用帯域の拡大が見込まれます。また、クラウド、IOT、AI、そして5Gの利用が進むにつれ、そのスピードはより一層高まるものと思われます。

このような状況の中で、今までは余り露出することがなかったデータセンターですが、最近はマスコミでも取り上げられることが多くなってきました。 この機会に改めて、データセンターの歴史、特徴、今後の展開についてお話ししています。

まず第一回目は、データセンターの始まりから、利用目的による選択のポイント、海外での展開などを中心にご説明しております。

データセンターといえばこの人!セブンシックス大阪オフィス所属、叶 浩司です!

セブンシックス の中で、データセンタビジネスがアプリケーションとしてスタートして今年で3年目になります。

0:40 データセンターとは?

<叶>
データセンターは、文字通り大規模なデータの集約地になります。

データセンター外観イメージ
データセンター内観イメージ


データセンターは、サーバー等の情報通信機器を集積化して設置・運用することに特化した施設です。銀行などの金融事業者が、メインフレームを置くために造った電算センターが始まりだったのではないでしょうか。

それが、昨今のインターネットの普及や企業の情報システム開発拡大を受けて、今ではサーバー等の情報通信機器を設置・運用することに特化し、24時間365日、システムを止めることなく稼働させるアウトソーシングビジネスになりました。

以前は、自社の設備運用のためだったものが、DC事業そのものがアウトソーシングビジネスとして成り立っているということでしょうか。

<羽根>
つまり、自社設備を滞りなく運用するために造っていたセンターというのが、今ではDCの事業というビジネスに展開していて企業のビジネスを担っているということですね。

2:23 データセンター選択のポイント

<羽根>
ところで、データセンターは環境をすごく考慮していて、例えば函館とか、すごく寒いとこに設置するという話を聞いたことがあるのですが、データセンターを設置するのに適した条件ってどういうことがありますか。

<叶>
今のご質問の選択のポイントを表にまとめてみたのでご覧ください。

確かに以前は、都会から離れた場所、例えば関東であれば、群馬の館林、多摩とかが建設場所として好まれたようです。これは、表にあります郊外型データセンタの立地、地震などの災害対策として選ばれたものであったと思います。

最近は、下段の都市型データセンターが沢山増えてきていまして、都内ではベイエリアに沢山のデータセンターがありますし、現在も複数のデータセンタが建築中です。これは、交通の便、ネットワークコネクテイビテイ、沢山のネットワークのメニューが選択できるそういうところを重視したロケーション選択になると思います。

3:35 世界のデータセンター

<羽根>
次の質問ですが、結構海外でもデータセンターっていう利用は活発であり、日本よりも活発だと思いますが、海外の動向はどういったものがあるのでしょうか。

<叶>
海外でも国内以上にクラウドサービスのニーズが拡大しています。
特に北米を中心に、M&Aによって市場規模を拡大しています。大きなデータセンター事業者が小さな事業者を買収して、ますます巨大化していく構図です。
ある調査会社によると、2020年に入ってわずか4ヶ月あまりでデータセンター事業におけるM&A総額は前年実績を超えたという話しがあります。
こちらは、グローバルでのデータセンター事業者のシェアランキングをまとめたグラフです。

こちらは、データセンターの売上高を分子に、業界の市場規模を分母にして、2019年のデータセンター業界の市場シェアを示したものになります。この上位2社である、エクイニクスとデジタルリアルテイは日本でも既に複数のデータセンターを東京と大阪で運用しています。エクイニクスは、日本でも他社買収によって大きなシェアを持つことになっています。

データセンター事業者の地域別市場規模は、北米が市場の約半分を占めていますが、中国やシンガポールなどアジアでのローカル企業の台頭と、それに伴うデータセンター事業者の投資拡大によって、APACでも益々成長が見込まれているようです。

5:25 中国のデータセンター

<羽根>
それを聞くとどうしても、中国の動向が気になるのですが、中国では、データ管理規制に関して政府からすごく厳しいお達しがでているかと思いますが、海外の大手データセンター事業者は、他の国でやっているような自由な活動はすごい難しいように思いますがどうですか。

<叶>
おっしゃる通りですね。中国は、データセンタースペース的にはがAPAC最大で、世界でも半分を占めている状況ではありますが、羽根さんのおっしゃる通り、国によるデータの管理規制が非常に厳しいとか、インターネットが使いにくいなどの理由によって、他の国でやっているような、大手データセンター事業者の参入は難しいと思いますし、今の政治体制が続く限りはなかなか変わらないのではないでしょうか。
APACでは中国の次にはオーストラリアと日本で、シンガポールは4位となっている状況です。

<羽根>
今回は、データセンターが具体的にどういうものかというのと、あと世界における利用状況についてお話ししてきました。第二回は、これに続いて動画をアップしていきたいと思うのですが、いよいよ日本国内の話しをしていきたいと思います。

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#データセンター
#郊外型データセンター
#都市型データセンター