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影山ラボストーリーvol.2「はじめての Frush」

影山ラボレター , 技術部ブログ

今日はセブンシックスの自社製品であるFrushの動作方法について、教えて頂きました。

Frushは光周波数コム発生器です。狭線幅レーザー光源を入力することで、フラットな光周波数コムスペクトルをチャネル間隔7‐18 GHzで自由に変調できます。光周波数コムはガスセンシング、⾼分解能分光、光通信、LIDAR計測など、現在応用されています。

そんなFrushが動いているところを初めて見ました!

Frushを動かすため、開発マネージャの西浦さんに教えて頂きながら準備します。初めての私と謝さんはFrushに興味深々です。とくに謝さんは今後のテーマとして、光周波数コムの技術開発、応用研究を進めることもあり、とても真剣です。もちろん、わたしも真剣です。西浦さんも丁寧に説明してくださいます。

構成はシンブルです。CWレーザー、高周波電源、電圧源、そしてFrushです。それぞれを接続し、スイッチを入れるとすぐに光周波数コム特有のスペクトルが見られました。光周波数コムの語源でもある「櫛」のように並んだスペクトルです。すごいです...。さらに、電圧のツマミを回して調整すると、みるみる内に櫛形状スペクトルの1つ1つが均一にそろっていきます。とても美しいスペクトルです...。

Frush 実物を見るまでの私は仕様や原理についての理解を深め、数値解析を試みていました。この段階でのイメージは光周波数コム発生のために、調整するべきパラメーターが非常に多く難しそうと思っておりました。そのため、実際の調整の安易さとのギャップに驚きました。調整の簡略化のため、技術がつくされていることを想像できます。

入社3週間目にして、技術力の高さに驚くばかりです。やはり、実物を見るとイメージが変わりますね。iQoMも動いているところ見てみたいです。

Author – Ryo Kageyama