【sevensixTV】に第74弾の動画を更新しました。
00:18 Photonics West とは
01:33 LASE の発表内訳
03:08 超短パルスレーザー関連の発表
08:28 セブンシックスの発表
Photonics West は光学・フォトニクスに関する研究者やエンジニア、 産業界の人々が集まり、最新のフォトニクス技術や製品の展示と発表が行われる世界最大級の国際的なイベントです。 本動画では Photonics West 2023 で発表された膨大な講演の中から 「光ファイバ」と「超短パルス」に関連するものをピックアップして簡単にまとめました。
また、セブンシックスと埼玉大学との共同研究の成果である 「iQoM」についても発表してきましたのでその模様も報告します。
■■ 超短パルスファイバレーザー『iQoM』詳細情報
■■ 『iQoM』関連再生リスト
++++(動画内より一部抜粋)+++++
00:18 Photonics West とは
この「Photonics West」は、最新の技術や製品の展示・発表が行われる国際的なイベントです。
今回は1月30日から2月2日の3.5日間にわたって参加してきました。
私は展示会の参加と、学会での聴講および発表を行ってきました。
今回はその中の「学会」の部分について詳しく報告したいと思います。
Photonics Westの学会は大きく4つに分かれており、トータルの発表件数は非常に膨大です。
すべてを聞こうとすると1,400時間ほどかかる計算になるため、事前に聴く発表を絞り込んでいく必要があります。
私は今回、「光ファイバー」と「超短パルス」という2つのキーワードを使って発表を絞り込みました。
この条件で検索すると、全発表の中から43件の興味深いトピックが見つかり、それらを聴講してきました。
01:33 LASE の発表内訳
私が参加した「LASE(Laser Technology and Industrial Applications)」というカンファレンスの中には、さらに16の会議があります。その中で、1件以上参加した8つの会議の分布は以下の通りです。
- Fiber Lasers(ファイバーレーザー): 発表件数が最も多く、聴講数も最多
- Solid State Lasers(固体レーザー): 502件の発表から4件をピックアップ
03:08 超短パルスレーザー関連の発表
聴講した18件の超短パルスレーザー関連の発表から、特に注目した9件を「高機能化」と「高出力化」の2つの観点でご紹介します。
1. 高機能化への取り組み
高度な光学機器の制御や最適化技術がふんだんに盛り込まれた発表が目立ちました。
- パルスバースト・パルス幅可変: リトアニアの企業による発表
- WaveShaperとCFBGの組み合わせ: パルス幅可変などの制御技術
- 1064nmピコ秒ファイバーレーザーの応用: 非常に先進的なシステム
2. 高出力化への取り組み
ファイバーメーカーによる、製造能力を活かした高出力化の発表が主流でした。
- 高次高調波発生: インダストリアルグレードでの実現
- テーパーファイバーの活用: 特殊なファイバーを用いた高出力化
- マルチコアファイバー(49コア): ロッド型マルチコアファイバー等による解析と出力向上
これら「高機能化」と「高出力化」の研究に共通しているのは、
「発信器(種光源)が高安定・高コヒーレンス・高出力であること」です。
しかし、メインの発表では発信器の詳細については一言触れられる程度で、多くは語られません。
実は、発信器に関する詳細な研究発表は「ポスターセッション」で行われることが多いのです。今回のポスターセッションでは、超短パルスファイバーレーザーに関する発表が(当社の発表を含め)5件ありました。
特筆すべきは、これらすべてがSESAM(半導体可飽和吸収ミラー)を使用せず、NALM、NOLM、Mamyshevといった技術を用いた、非線形光学現象の高度な制御による超短パルス発生であった点です。
なぜ「Photonics West」で発信器の発表が少ないのか
超短パルスレーザーの研究を「発信器」と「増幅器」に分けると、展示会併設の学会であるPhotonics Westでは、圧倒的に「増幅器(高出力化)」の発表が多くなります。
- 増幅器の研究: レーザーシステムの「出口」であり、応用(アプリケーション)に近い。
- 発信器の研究: システムの「入り口」であり、応用からは遠い。
科学的な革新性が求められる発信器の研究は「CLEO」などの学会で発表されることが多く、Photonics Westでは実用性や高出力・高機能が主流になる傾向があります。
08:28 セブンシックスの発表
今回私たちはあえて「発信器」の研究発表を行いました。
その狙いは、「レーザーの入り口(発信器)の窓口を広くし、応用から見てできるだけ近い位置に感じてもらう」ことです。
従来の超短パルス発信器は、複雑なキャビティや電気制御が必要で、構築も制御も非常に難しい「狭い入り口」でした。
これを、私たちは「サイズを小さく、コストを抑え、LD(レーザーダイオード)をオンにするだけで効率よく超短パルスが出る」というパッケージにまとめ、発表しました。

今回発表したのは、当社で開発・製造している「iQoM」です。
これは、超短パルスレーザー開発の「完璧な入り口」と言える製品です。iQoMと、今回のPhotonics Westで発表されたような世界中の高機能・高出力なシステムが組み合わさることで、さらに素晴らしいレーザーが誕生すると確信しています。
近い将来、iQoMと最先端の研究内容が融合した形での学会発表や、新しい製品として皆様にお披露目できる日を楽しみにしています。
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#セブンシックス
#超短パルスレーザー
#PhotonicsWest2023