超短パルスファイバレーザー『iQoM』

波長: 1040 / 1064 nm パルス幅: 3 - 15 / 2 - 8 ps

メーカ:セブンシックス株式会社

「iQoM」は、特許技術により「高信頼・長寿命・小型・低コスト」を実現した、OEM・研究開発に最適な超短パルスファイバレーザー(超短パルス発振器)です。
SESAMフリーの独自技術により、従来の課題であった経年劣化や不安定な始動を克服。安定したピコ秒パルス光源を供給します。

お手持ちの半導体レーザーを入力することにより波長1um帯のピコ秒
(パルス圧縮によりフェムト秒)パルスが出力されます。

■ 経年劣化する可飽和吸収ミラー(SESAM)を用いない
■ 光パッシブ部品だけのシンプルな構成
■ パルス発振アシスト機能内蔵(パルス発振調整不要)
■ 当社独自のパルス発振手法(特許出願済み)

【iQoMを活用した非線形光学実験の実績あり】
詳しくは資料をご覧ください。

仕様詳細

  • 中心波長:1040nm / 1064nm ​
  • スペクトル幅:> 8 nm / > 3 nm
  • 出力:> 80 mW / >10 mW
  • パルス幅:3 – 15 ps / 2 – 8 ps
  • 繰り返し:20 ± 3 MHz
  • 本体サイズ:200 mm x 150 mm x 46 mm
iQoMの仕様

iQoM の基本測定データ


*データ出典:2023年9月 社内測定データ(セブンシックス株式会社)
*測定条件(使用機器)
– レーザーダイオード:976 nm(3SP Technologies社製)
– LDドライバ:自社開発品
– 光カプラ:Optizone Technologies社製
– 光スペクトルアナライザ:横河電機社製
– オシロスコープ:Liquid Instruments社製

iQoM のライブデモ画像

▼ iQoMをパルス発振・パルススペクトルの様子を実演した動画です。

▼ iQoMをパルス圧縮した様子を実演した動画です。

アプリケーション事例

  • 超短パルスレーザーのシード光源
  • 分光計測(時間分解分、光・テラヘルツ分光)
  • 顕微イメージング(多光子顕微鏡、バイオイメージング)

導入事例:九州大学様 × 非線形光学実験

iQoM が選ばれる理由

■ 高信頼・長寿命設計
 従来品に多い「可飽和吸収ミラー(SESAM)」を使用せず、人工的な可飽和吸収機構を採用。
 経年劣化や特性バラつきがなく、高い信頼性と長寿命を実現。

■ 独自のレーザー始動技術
 市販の光ファイバ通信グレード部品のみで構成。
 大型部品や高価な制御装置なしで安定したレーザー始動が可能。小型・低コストも実現。

■ 2波長バンドパスフィルタ技術 (特許出願済み)
 当社独自のパルス発振手法である、異なる2波長の選択素子を用いることで、始動の安定性向上と多波長展開が可能に。

■ オールパッシブ構成
 アクティブ部品を含まず、全て光ファイバのみで構成。
 電気・磁気由来の故障リスクなし。既存の発振器とも高い互換性あり。

■ プリアンプ内蔵モデルも提供
 特許技術により、1台の励起レーザーで発振器とプリアンプの併用が可能。
 ジャイアントパルスの発生・伝搬リスクを抑え、安価な統合モデルを実現。


安定発振と長寿命を両立。
研究開発を支える『iQoM』の技術

特設サイトはこちら >>>

製品解説動画

iQoM のパフォーマンス:性能・仕様

”レーザーの始動の確実性”・”再現性の高さ”
実際の出力特性、スペクトル、パルス幅の測定値を公開。

実測データなど 数値をご覧になりたい方 はこちらから ▶

『iQoM』のパフォーマンス 再生リスト

iQoM のアプリケーション:応用・活用

小型で軽量、外部環境に強いiQoMは、OEM生産・研究開発など幅広い可能性を見据えています。

iQoMの活用事例 はこちら  ▶

『iQoM』のアプリケーション 再生リスト

iQoM テクノロジー:技術

iQoMが誇る、圧倒的な”長寿命”・”高い環境安定性”
なぜそれが実現しているのか?

その秘密の解説 はこちら ▶



『iQoM』のテクノロジー 再生リスト

製品開発者情報

西浦 匡則(Masanori Nishiura)
 博士(工学 / Ph.D. in Engineering)
 セブンシックス(株) 技術本部 スペシャリスト 兼
 埼玉大学 学術研究員

研究分野

・超短パルスレーザー
・光周波数コム
・光コヒーレンストモグラフィー(OCT)

代表研究論文:

1. Masanori Nishiura, Ryo Kageyama, and Tatsutoshi Shioda, “Efficient use of all ports of a 3 × 3 coupler in a nonlinear amplifying loop mirror-based fiber laser,” Optics Letters, Vol. 48, Issue 16, pp. 4312-4315 (2023)
2. Masanori Nishiura and Tatsutoshi Shioda, “Wavelength and pulse width programmable mode-locked Yb fiber laser,” Opt. Express Vol. 31, Issue 4, pp. 5347-5362 (2023).

資料ダウンロード

『iQoM』を活用した実験事例を見る

実施した実験を基にしたデータや、セットアップ機器など 詳細資料をご覧いただけます。 弊社では積極的に学会へ参加し、発表しております。実際に使用した『iQoM』の学会発表資料も ご覧いただけます。 ご入力いただきましたメールアドレス宛に、資料ダウンロードリンクをお送りいたします。

よくあるご質問

iQoM単体で動作しますか?
iQoMは単体で動作しません。iQoMから超短パルスレーザーを出力するためには別途、励起用半導体レーザーと ドライバーが必要です。
励起LDの推奨は?
FBGで波長安定化されたPM980ファイバ(偏光保持光ファイバ)付の14 pinバタフライ型976 nm波長であることが必須です。
励起用LDと発振用LDの二つを用意する必要がありますか?
いいえ、iQoMは励起用LDと発振用LDの二つを共用していますので、1台で大丈夫です。
励起LDにはLD保護用の光アイソレータは必要ですか?
光アイソレータはある方が好ましいですが、無しで使うことも可能です。 iQoM では特許技術によって励起LDパワーの発振閾値が低く、また発振器のエンジニアリング技術によって、アイソレータが不要な設計になっております。
パルス幅は100 fsに対応出来ますか?
別売りのパルス圧縮ユニットを使うことにより、100fs(当社実験値)にすることが可能です。 ご要望の場合は、パルス圧縮オプション付きにて見積もりさせていただきます。
デモは可能ですか?
デモ機をご用意いたしております。ただし、台数に限りがありますため、貸し出しまでにお時間をいただく 場合もございますので、お問い合わせ下さい。

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