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データセンターニュース ピックアップ: 25/1-2月│Vol.131

業界・ビジネス動向

【sevensixTV】に第131弾の動画を配信しました。

01:00 データセンター市場の成長と課題
01:35 AIブームで半導体市場が急拡大
02:20 Nvidia × TSMC、シリコンフォトニクス技術で次世代通信へ
02:54 オプテージの新データセンターに主要IXが集結(関西)
03:37 アルテリア、四国エリアに光ネットワークを拡大
04:16 関西電力、原子力由来CO2フリー電力でAI向けデータセンターを開設
04:51 住友電工、光デバイス生産能力を2倍に拡大へ
05:25 Meta、台湾~米国を結ぶ海底ケーブル「ORCA」建設へ
05:59 ジェフ・ベゾス vs. イーロン・マスク、宇宙開発競争が激化
06:46 「超知能AI」が10年以内に実現? オープンAI・アルトマンCEOの展望

2025年1月15日から2月14日の1か月間に起きた重要ニュースを振り返る時事ネタ企画の第3回です。トランプ氏のAI開発投資表明やDeepSeekショック、メタとMicrosoftのAI覇権争いなど、激動の1か月となりました。 本動画では、そうしたビッグニュースの陰に隠れた「知っておくべき注目ニュース10選」を厳選してご紹介します。データセンター市場、半導体業界、シリコンフォトニクス、国内外の通信インフラ強化など、最新のトレンドをわかりやすく解説いたします。

01:00 データセンター市場の成長と課題

AIの需要が急拡大する中、データセンター市場も大きく動いています。インプレスの最新調査によると、特にハイパースケール型の新設が加速していますが、一方で、計画の遅れも目立ち始めているようです。

2024年は多くのデータセンターが竣工しましたが、2025年以降は一部のプロジェクトが延期される見込みです。さらに、AI対応の高発熱サーバーやAIクラウドサービスの提供が進む中、カーボンニュートラルの取り組みも重要な課題になっています。そして、企業のAI向け高負荷サーバーの利用意向も高まっており、大企業ではその利用率が30%を超えているとのこと。今後の市場動向に注目です。

データセンター市場の成長と課題

01:35 AIブームで半導体市場が急拡大

続いてはこちらの記事です。

AIブームが半導体市場を大きく変えています。ガートナーの最新調査によると、2024年の半導体売上高は前年比18.1%増の6,260億ドルに達し、特にデータセンター向け半導体が急成長。データセンターはスマートフォンに次ぐ2番目の市場規模となり、2023年の648億ドルから2024年には1,120億ドルへと急拡大しました。

その成長を支えているのが、高性能GPUやAIプロセッサへの需要増加です。また、AI向けメモリの需要も拡大しており、特に高帯域幅メモリ(HBM)が注目されています。今後もAIの進化とともに、データセンターと半導体市場の動向が鍵を握りそうですね。

AIブームで半導体市場が急拡大

02:20 Nvidia × TSMC、シリコンフォトニクス技術で次世代通信へ

続いては技術関連の記事をお届けします。
NvidiaとTSMCがシリコンフォトニクス技術でタッグを組みました。この技術は、データセンターの帯域幅不足を解決し、接続性を向上させる鍵とされています。

まだ初期段階ですが、Nvidiaのジェンスン・フアンCEOは『結果が出るまで数年かかる』と発言。TSMCはすでに複数の企業と連携し、シリコンフォトニクスの開発を進めています。さらにNvidiaは、シリコンフォトニクススタートアップへの投資を強化し、AI向けの省電力・高効率なインフラを目指しています。今後、CPO(Co-Packaged Optics)技術や光スイッチの発表にも注目です!

02:54 オプテージの新データセンターに主要IXが集結(関西)

続いては、国内外の個別企業の記事に移ります。まずは国内企業の動きです。
関西圏のネットワークインフラが大きく進化します!オプテージの新データセンター『OC1』に、日本の主要IX(JPNAP、JPIX、BBIX)が接続拠点を開設することが決定しました。2026年1月以降、順次開設予定。近年、動画配信や生成AIの普及により、安定した低遅延のネットワークが求められています。

OC1は心斎橋・堂島エリア近郊に位置し、国内外の事業者がスムーズに接続できる都市型コネクティビティデータセンターとして注目されています。さらに、IX接続のクロスコネクト料金の割引キャンペーンも実施予定。関西のインターネット基盤が大きく前進するニュースです。

オプテージの新データセンターに主要IXが集結(関西)

03:37 アルテリア、四国エリアに光ネットワークを拡大

アルテリア・ネットワークスが、ついに四国エリアに光ネットワーク網を延伸!2025年度下期から、東京・大阪と四国をつなぐ専用線サービスの提供を開始します。

今回の延伸により、アルテリアは北海道から九州まで、日本の主要4島すべてに光ネットワーク網を持つことに。さらに、瀬戸大橋経由で四国のデータセンター『Powerico』と接続し、最大100Gbpsの専用線を短納期で提供。災害リスクが低くデータセンター誘致が進む香川県では、AI開発向けデータセンターのプロジェクトも進行中。今後の四国の通信環境強化に大きな影響を与える動きです。

アルテリア、四国エリアに光ネットワークを拡大

04:16 関西電力、原子力由来CO2フリー電力でAI向けデータセンターを開設

関西電力グループの株式会社オプテージ(大阪市中央区)は、2026年度中に生成AI向けのコンテナ型データセンターを福井県美浜町に開設すると発表しました。

このデータセンターでは、高性能GPUチップを搭載した「AI学習用GPUサーバ」を占有型で提供し、電源には原子力由来100%のCO2フリー電力を使用することで、ゼロカーボン社会の実現にも貢献します。

さらに、2026年1月に大阪市内に開設予定の都市型コネクティビティデータセンター(OC1)と自社光ファイバー網を活用し、AI向けインフラをワンストップで提供する計画です。

関西電力、原子力由来CO2フリー電力でAI向けデータセンターを開設

04:51 住友電工、光デバイス生産能力を2倍に拡大へ

住友電工が、生成AIの需要を見据えてデータセンター向けの光デバイス事業を強化しています。
2027年以降、生産能力を2倍に引き上げる計画で、光デバイスの生産量はすでに急増中。
特に、電気を光に変換するデバイスの供給が追いつかないほど需要が伸びています。
さらに、光ケーブル用コネクターの開発にも力を入れ、新たな研究開発棟を建設。

また、NTTの次世代通信技術「IOWN」にも参画し、光電融合技術の開発を進めています。
生成AIの普及に伴い、光通信インフラの進化が加速していきそうですね。

住友電工、光デバイス生産能力を2倍に拡大へ

05:25 Meta、台湾~米国を結ぶ海底ケーブル「ORCA」建設へ

続いて海外企業ですが、GAFAMのスケールのでかさに驚きます。
Metaが、台湾とアメリカを結ぶ海底ケーブル『ORCA』を建設します!
全長は12,000kmで、台湾の頭城、カリフォルニア州のハモサビーチ、マンチェスターの3か所に陸揚げされる予定です。

このケーブルは2027年第1四半期に開通予定で、耐障害性を高めるためにブランチアーキテクチャを採用。Metaが単独所有するオープンケーブルのため、サードパーティへの容量販売も見込まれています。また、同社は世界一周の海底ケーブル構想にも関与しており、今後の通信インフラの進化に注目です。

Meta、台湾~米国を結ぶ海底ケーブル「ORCA」建設へ

05:59 ジェフ・ベゾス vs. イーロン・マスク、宇宙開発競争が激化

ジェフ・ベゾス氏とイーロン・マスク氏は、宇宙産業で激しく競い合っています。ベゾス氏が設立したブルーオリジンは、ロケット「ニューグレン」の打ち上げに成功しましたが、スペースXのマスク氏が優位に立っています。

両者はロケットの打ち上げだけでなく、衛星を利用したインターネット通信サービスでも競争しています。マスク氏はEVとの連携を重視し、独自の経済圏を構築しようとしています。対して、ベゾス氏はクラウドサービス(AWS)との融合を目指しており、宇宙データを活用したビジネスを進めており、宇宙で得たビッグデータを宇宙のデータセンターで処理して地上のビックデータと連携する構想に取り組んでいます。今後、両者は異なる戦略で宇宙ビジネスを拡大し、情報化社会の基盤を築こうとしています。

マスク氏はさまざまなところで活動をしており、今後の動きにも要注目ですね。

ジェフ・ベゾス vs. イーロン・マスク、宇宙開発競争が激化

06:46 「超知能AI」が10年以内に実現? オープンAI・アルトマンCEOの展望

最後は今後が気になるAIの進化の記事です。
オープンAIのサム・アルトマンCEOは、10年以内に「超知能AI」を実現する見込みを語り、科学の進展を加速させると述べています。

オープンAIは汎用人工知能(AGI)の開発に力を入れ、既存のアプローチに自信を持っています。さらに、アルトマン氏は「超知能」が科学や教育、医療などの分野で革命を起こすと予測。また、オープンAIはソフトバンクと連携し、大規模なインフラ投資を通じて、超知能開発を目指しています。

孫正義氏とアルトマン氏は、AIの進化には規模拡大が重要であり、両者は密接に連携しています。しかし、巨額の投資にはリスクも伴い、AIの規制については慎重な姿勢を見せています。 まるでSFのようですが現実の話であり、10年後どんな世界が待っているのか、怖くもあり楽しみでもあります。

 「超知能AI」が10年以内に実現? オープンAI・アルトマンCEOの展望

いかがだったでしょうか?
今月の主要記事10選。まとめますとこちらのようになります。

主要記事10選まとめ

市場に関する記事により、データセンター市場の強さが具体的に示されました。
また、NvidiaとTSMCが将来の技術としてシリコンフォトニクスの開発で協業し、シリコンフォトニクスの開発が強化されました。

国内では都市型コネクティビティデータセンターやコンテナ型データセンターの建設や遠距離のデータセンターをつなぐ専用線のサービス開始やデータセンター向け光通信部品の強化などの動きがありましたが、なんと言ってもGAFAMやOpenAIのスケールの大きさに驚きの1カ月間でした。