製品概要
当社の光周波数コム発生器 はLN 変調器1台を用いてチャネル間隔12-18 GHz フラットな光周波数コムスペクトルを発生するシンプルな構成となっております。ご使用中の狭線幅レーザー光源を外部入力の種光源としてご利用いただけます。
また、RF信号も外部入力となっておりますので、低位相雑音の信号発生器をご利用いただくことで、低タイミングジッタのピコ秒パルスを発生させることができます。発生させる光周波数コムの各チャンネルの線幅、平均出力は外部光源に依存します。光周波数コムの光出力はおよそ入力光より 20 dB 程度低い出力となります。
入力していただく RF 信号は 16 GHz、< 20 dBm を推奨しておりますが、この他の周波数、RF強度の入力も可能です( 微調整が必要となります)。全偏波保持ファイバ構成での光周波数コム発生器も可能ですが、偏波状態にこだわらないという場合は、LN 変調器の射出側ファイバを SMF(Non-PM) 構成にすることで、価格を抑えることができます。
特長
- 12-18 GHz チャネル間隔
- フラットスペクトル
- 光モニタ出力ポート×1
- RFモニタ出力ポート×2
- 種光源/RF信号外部入力
▲ 『Frush』の特徴についての技術資料
用途
- ミリ波/THz波の発振・受信
- 超高速分光・高分解能分光
- 光通信
- 測距(LIDAR)・三次元形状計測
新潟大学 崔先生の『Frush』を使用した論文は こちら▼
Rapid optical tomographic vibrometry using a swept multi-gigahertz comb - ガスセンシング
▲ 『Frush』のカスタマイズ例
仕様詳細
- 中心波長:1550nm近辺
- スペクトル幅:3nm
- 光平均出力:> -5dBm (13dBm光入力時)
- 光パルス幅:< 5ps
- コム間隔:12-18GHz (可変)
- 出力ポート:FC/APC
- 偏光:直線偏光可(推奨)
- 電源電圧:100VAC
- 寸法:148(H)×480(W)×430(D) mm
光信号のモニタ出力が 1 ポート、RF信号のモニタ出力 が 2 ポートありますので、外部のシステムとの同期も可能です。
本発生器からの光パルスをBOA や EDFA で増幅してパルスのピーク出力を増大させた後、高非線形ファイバに入力することで 数十nm の広帯域コムスペクトルを得ることができます。
■使用イメージ
製品解説動画
『Frush』のライブデモ画像
セットアップ機器の説明 から 光周波数コムの発生 までを2分ほどの動画でご覧いただけます。
『Frush』のアプリケーション:応用・活用
Frushの一番の特長は優れたカスタマイズ性です。Frushを使った様々なアプリケーション例を動画でご紹介しています。
『Frush』のテクノロジー:技術
Frushに採用されている光コムの発生方式や、実際に弊社で実施している数値解析シミュレーションについても各動画で解説しています。
■ 研究論文
- 計測研究へ向けた光コム製品開発, 光学2019年11月号 解説記事
- 広範な応用に向けたフレキシブル性の高い EOコム, Optics & Photonics Japan 2019 招待講演