aeroGAIN-ROD は産業用 1 um 帯超短パルスレーザの製造のために設計・製造された水冷ホルダ付きのYbファイバベースの増幅モジュールです。
aeroGAIN-BASE は微細加工用超短パルスレーザにおけるパワーアンプ部分(後方励起の光ファイバ増幅システム)でお使いいただくアンプモジュールです。取扱いが簡単なので、研究室での高出力超短パルスファイバレーザの研究開発にも適しています。
aeroGAIN-RODを用いれば産業用の繰返し周波数 MHz、パルスエネルギー > 数百 uJ、パルス幅 ピコ秒/フェムト秒の製造が可能です。
aeroGAIN-BASE の構成

aeroGAIN-ROD には、aeroGAIN-ROD 1.1, 2.1 の 2モデルのご用意がございます。
両製品の違いは内部RODファイバーのファイバコア径、モードフィールド径、励起クラッド径となります。
aeroGAIN-ROD module 1.1 | aeroGAIN-ROD module 2.1 | |
ファイバコア径 | 55um | 85um |
モードフィールド系 | 45+/-4um | 65+/-5um |
励起クラッド径 | 200+/-10um | 260+/-15um |
aeroGAIN-ROD 1.1, 2.1 ともに内部に使用されているRODファイバー長は80.4cm で、増幅後の超短パルスレーザの出力は 100 W程度です(励起LD の平均出力 < 170 W)。aeroGAIN-BASE シリーズと違って、対応する波長帯は1030 – 1040nmのみとなっており、1060 – 1070nm帯のご案内はございません。
aeroGAIN-ROD のファイバ出力端は ARコートされた大口径エンドキャップが取り付けられており、モード径の拡大と後方反射を抑制に貢献しています。
aeroGAIN-BASE の特長

高いビーム位置安定性(Pointing stability)と低い非線形性を有する aeroGAIN-ROD を採用していただくことにより、柔軟で多様な高出力超短パルスレーザを構成することができます。1台の aeroGAIN-ROD モジュールで、フェムト秒、ピコ秒、ナノ秒パルスの増幅に使えます。モード径が大きいため、例えばスペクトル幅が狭いピコ秒レーザを効率よく周波数変換できます(高波波の生成効率が高い)。
特長
- non-PM、PM双方に対応
- 高出力対応かつ低線形性
- 優れた位置安定性
- 堅牢な産業向けの構造
- 熱管理が容易
- 市場で証明された信頼性
全ての aeroGAIN-ROD モジュールはクリーンルームで組み立て・検査されています。aeroGAIN-ROD モジュールは連続 25,000時間動作確認を含む複数かつ長期間に渡る動作テストを得てリリースされた製品で、数多くの超短パルスレーザメーカに採用され、24/7 オペレーションが立証されてます。OEM として採用していただいた時の寿命は 励起LD出力、励起波長、冷却効率に依存しますが、NKT Photonics がシステム設計をサポートします。
OEMをご検討いただく企業の方にはNKT Photonics 本社への訪問・トレーニングも承っております。お気軽にご相談ください。