1300 – 1750 nm 対応 フェムト秒・ピコ秒パルスレーザ測定器 : AOWA
Amonics社のファイバレーザ用 オールファイバ構成の超短パルス測定器 AOWA は、光スペクトルアナライザと組み合わせて使うことで、超短パルスレーザのパルス幅、チャープ、スペクトル幅の全てを知ることができます。特長はFROGと異なりチャープの正負が完全に分かるという点、測定のアライメントが不要な点、測定時間が短い点です。
- パートナー:
- Amonics Ltd.
- 製品型:AOWA
- 納期目安:1 - 1.5 ヶ月
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製品情報
パルス幅(ps) | 0.1 ~ 20 |
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対応波長(nm) | 1300 ~ 1750 |
測定分解能(ps) | 0.02 |
平均出力感度(dBm) | -20 |
コネクタ | FC/APC, FC/UPC, SC/APC, SC/UPC |
製品情報
- 広いダイナミックレンジ
- 正確な位相情報取得
- 高感度
- 高再現性
- 堅牢/小型/可搬
- 高コストパフォーマンス
アプリケーション
概要・原理
AOWAは大阪大学 小西准教授の特許を元にAmonicsが製品化したパルス測定装置です。
AOWAは超短パルスレーザの スペクトル形状、パルス形状、位相情報を完全に測定することができます。パルスの測定範囲は 100 fs ~ 20psです。
測定対象の高ピークパワーレーザ(超短パルスレーザ)がAOWAに入射すると、AOWA内にある高非線形ファイバにより、高ピークパワーレーザは非線形光学効果を受けます。AOWAから射出されるレーザのスペクトルは、非線形光学効果により入射前と大きく異なっています。AOWA入射前後のスペクトルを比べて、ファイバ中で起こった非線形光学効果をシミュレーションすることで、AOWA入謝前(測定したい高ピークパワーレーザ)のパルスの情報を得ることができます。
お手持ちの 光スペクトラムアナライザ に、この小型・安価な AOWA を追加・組み合わせてお使いいただくだけで、自己相関波形、FROGで得られる以上のパルスデータを取得できます。
測定結果例
測定結果には、AOWAで測定した入射パルス(被測定パルス)のパルス形状・スペクトル形状・位相情報と、光スペクトラムアナライザで測定したスペクトル幅(非線形光学効果を受けた後)が表示されます。パルス幅、スペクトル幅も自動的に表示されます。
より詳しい動作原理、測定例は、下記のホワイトペーパーよりご覧いただけます。ホワイトペーパーでは2種類のパルスの同時測定を報告しています。
“Characterization of ultra-short optical pulses with AOWA”
写真に見られるように、手のひらサイズのコンパクトなデザインなので、保管場所、測定時の設置場所に困ることはございません。AOWAの内部に稼働部がないため、簡単に持ち運び可能です。
評価用デモ機の用意がございます。デモのご用命はお気軽にお問合せください。下記をご用意いただけると効果的なデモをすることができます。もしお持ちでない場合は、弊社で用意いたします。
評価デモ
- 光スペクトラムアナライザ (GPIBポート付き)
- National Instruments社製 GPIB-USB 変換ケーブル
- 被測定パルスレーザ
他の測定装置との比較
超短パルスレーザのパルス測定装置では FROGやオートコリレータを用いるのが一般的です。オートコリレータは正確なパルス幅を測定できますが、パルス形状までは測定できません。また、FROGは正確なパルス形状を測定できますが、位相情報までは知ることはできません。
AOWAはスペクトラムアナライザを必要とする手間はありますが、超短パルスレーザの測定に必要な全ての情報を得ることができます(時間情報とスペクトル情報を同時に高精度で取得します)。表はAOWA、FROG、オートコリレータの特長を比較したものです。